カテゴリー
たのしさが未来をひらく

〈衣食足りれば他人の笑顔〉 その①

師の板倉聖宣からよく聞かされていたのが

「衣食足りない時には利己的になるのはしかたがない、でも衣食足りたら周りの人たちの笑顔だよ。一人で高級料理を食べているより、〈そば〉でも仲間と一緒に食べて、お金を出してあげた方が嬉しいんだよ、人間はそういう生き物だと思う」

板倉先生が沖縄に来てくれた時の写真(1997年/いっきゅうカメラ)

 衣食が足りてきたら、周りの人たちの笑顔をもとめる。

 教師は公務員です。

 給与的にたくさんもらっている人たちはいくらでもいるとはいえ、足腰はしっかりしている方です。

 衣食足りれば子どもたちの笑顔の方向にすすんでいくのが普通だといってよいでしょう。

 私が現場で出会ったたくさんの先生たちも〈子ども達の笑顔〉を否定する人たちは皆無だったといってよいと思います。

 それでも〈学校に行きたくない〉〈勉強が嫌いだ〉という子ども達が増えていくのはどうしてでしょう・・・

 最新の不登校の数をみてみましょう、朝日新聞の2019年10月18日の記事です。

いじめ、最多の54万件 不登校も最多16万人 2018年度

 このグラフは〈件数〉です。子ども達の数自体は減少して行く中で、増えているということですから〈割合〉でいえば、このカーブはもっと急勾配になります。

 これはどうしたことでしょう。

 先生たちが子ども達の笑顔の方向を求めていないということでしょうか。

 それとも、先生たちが願っていても叶わないことなのでしょうか。

 みなさんはどう思いますか?

 日本が独裁国家で、いろいろな人たちの考えは潰され、全体主義的なものに逆らえないとしたら、一昔まえの〈富国強兵〉的なものが優先されて、一人ひとりの笑顔は二の次三の次となったでしょう。

 ところが日本は民主国家、主権は国民一人ひとりの手にあるのです。

 たくさんの先生たちが子ども達の笑顔を願って、その方向に動き始めたとしたら、それは止められないでしょう。
 しかも教育行政を司る文科省も「主体的・対話的で深い学び」と言っているのです。〈主体的〉つまり子ども達自らが学びたいと感じる様な学習にシフトしていこうと音頭を取っているのです。
 主体的な学びが笑顔に結びつかないわけはありません。

 なのにどうして、それがかなわないのでしょう。

 不思議なことです。

 皆さんにもしっかり考えてみてもらいたいとおもっています。

 ご意見などがある方は、メールをください、それを元に話を続けていきたいと思います⇒こちら

 

毎日たのしく全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。一緒にたのしい未来をつくりましょう。みなさんの応援クリックをお待ちしています➡︎この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援の1票」が入ります☆いいね➡︎もっと深くたのしい教育を味わいたい方は〈有料メルマガ〉をどうぞ!

という話です。